デリヘルなどの風俗店に、ホームページや公式サイト制作の必要があるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。ネット時代とも呼ばれる現代では、さまざまな業界においてホームページは必須と言われており、風俗業界もその1つです。
そこで今回は、風俗店向けに店舗のホームページの制作方法や必要なコンテンツについて解説します。ホームページ制作を外注するときのポイントも紹介するので、集客力を高めたい風俗店の経営者・広報担当者は参考にしてください。
まずは、風俗店のホームページ制作がなぜ重要なのか、ホームページ制作のメリットを挙げて解説します。風俗店がホームページ制作をすべき理由は、次の通りです。
・店の宣伝ができる
風俗店は風営法にもとづき、公衆の目に触れるような場所で店の宣伝をすることができません。
出典:e-Gov法令検索「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」
そのため、お客様が「自分に合った風俗を探したい」「店の詳しい情報が欲しい」と思った場合、ネットでの店舗検索が手軽な方法になります。そこで風俗店のホームページがあると、お客様がネットで風俗店を検索した際に自店舗がヒットすれば、自動的に店の宣伝ができます。
・他の店との差別化ができる
ホームページがあれば、自店の情報を好きなだけ掲載できます。また、自店にしかないサービスや在籍しているキャストの特徴など、他の風俗店にはない魅力を最大限にアピールすることも可能です。
・女性の求人にも役立つ
風俗店をネットで検索するのはお客様だけではありません。風俗に興味があり、風俗店で働きたいと考える人が検索で店を探すケースもあります。風俗店のホームページがあれば、検索した人は求人情報へ簡単にアクセスできる上に、自店の詳細を知ってもらうこともできます。
ホームページには、利用者や求職者が欲しい情報を掲載する必要があります。風俗店のホームページに必要なコンテンツは、次の通りです。
・キャスト紹介ページ
推しているキャストや各キャストの得意分野、キャストのランキング情報などを掲載すると、風俗の利用を考えている男性はホームページを見る楽しみが増え、アクセス数の向上につながります。情報が充実していると、ホームページへのアクセスから来店につなげることも可能です。
・出勤スケジュール
キャストの出勤スケジュールは、お客様の予約や指名を促すために必須のコンテンツです。「せっかく風俗店を利用するならお気に入りの女の子と遊びたい」と考えるお客様は少なくありません。
・料金体系
風俗店に限らず、どのような業界でも料金体系は必須のコンテンツです。料金の記載がないホームページは、お客様に不信感を与えかねません。風俗店のホームページ制作において料金体系を記載する場合は、詳細に説明しましょう。基本料金はもちろん、オプションや指名料、各コースや延長料金なども明確に示すことが大切です。
・アクセス情報
店舗型の店であれば、店舗までのアクセス情報も記載しましょう。店へのアクセス方法は、分かりやすいほど集客が伸びる傾向にあります。アクセス情報では、駅やコンビニ、銀行などの分かりやすい目印を入れて簡潔に説明することがポイントです。
ホームページを制作したいものの、具体的にどのように制作すればいいのか分からないという人に向けて、ここからは自社でホームページ政策をする方法を紹介します。
ホームページ制作では、ドメインやサーバーを取得後、CMSを導入してコンテンツを作成・投稿する流れが一般的です。以下では、各ステップの流れとポイントを解説します。
まずは、ドメインとサーバーを取得します。
ドメインとは、WebサイトのURLやメールアドレスの最後についている部分で、以下であれば「fzk.com」がドメインです。作成したWebサイトが、インターネット上のどこにあるのかを示します。つまり、ドメインはホームページの「住所」に値します。
https://fuzokuhomepage.fzk.com/
〇〇@fzk.com
ドメインの取得方法は大きく分けて2つあり、ドメイン登録サービスの利用もしくはレンタルサーバー会社を介して取得します。
ドメインは、ホームページのオーナーがオリジナルで作成するものです。そのため他の誰かがすでに取得している場合、同じドメインを取得することはできません。ドメインが重複しているかどうかは、ドメイン検索サービスで確認できます。
一方のサーバーとは、店の情報を知りたい人がホームページを検索した際に、求められている情報を見極めてリクエストに合ったものを探し、検索する人の端末に表示するプログラムです。
サーバーもドメインと同様に自社で取得できますが、専門的な知識が必要になります。自社でサーバーの取得が難しい場合は、サーバーをレンタルできるサービスもあるため、利用を検討してもよいでしょう。
CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システム(コンテンツ管理システム)の略称です。CMSを導入することで、Web知識がない人でも簡単にホームページの制作から運営・更新までを一括して行えます。
以前は、ホームページを制作するためには、HTMLやCSSなどの言語に精通しなければならず、時間と労力が必要でした。CMSを導入することでホームページ制作の手間を削減できれば、ホームページ制作以外のことに店舗スタッフは時間を回すことが可能になります。
CMSは主に3種類あり、オープンソース型・パッケージ型・フルスクラッチ型が挙げられます。オープンソース型のCMSで代表的なものとして、WordPressがあります。WordPressはレンタルサーバーからインストールできます。インストール後はサイトURLやブログ名、ブログテーマなどを記入して、WordPressの導入は完了です。
「自社でホームページ制作をするのが難しい」「レンタルサーバーを利用するにしても人が不足していてリソースを割けない」といった場合は、ホームページ制作会社に外注するのも1つの手です。
ここからは、ホームページ制作を外注する際のポイントを3つ紹介します。クオリティの高いホームページを制作したい人は、ぜひチェックしてください。
ホームページ制作を外注する際、まずは制作実績を調べましょう。ホームページ制作の実績数とクオリティを確認しておくと、理想のホームページを制作してもらえるかが分かります。また、制作会社が作成したホームページを確認し、企業の特徴やオリジナル性、集客力があるかもあわせてチェックすることもおすすめします。
なお、ホームページ制作会社の中には、風俗店のホームページを受注したことがなかったり、一般案件のみ受注しているケースもあります。ホームページの制作実績を調べる際は、風俗店のホームページを制作したことがあるかも確認しておくと、スムーズに制作を依頼できます。
ホームページ制作を外注する場合、できるだけ費用を抑えたいという人もいるでしょう。しかし、ホームページ制作や維持にかかる費用に対して「安ければ安いほど良い」という考えは捨てたほうが良い結果につながる場合がほとんどです。
「ホームページ制作にかかる費用を少しでも浮かせようと価格が安い制作会社に依頼をしたものの、完成品を見たら他店とそっくりなデザインだった」というケースも少なくありません。他店と似たデザインでなくても、費用に合わせたクオリティで安っぽい印象があるなど、思い通りのホームページにならないこともあり、結果として無駄な出費となります。
クオリティが高いホームページ制作を依頼するには、それなりの費用がかかります。ただし、制作料が高いからと言って必ずしも高品質なホームページができるわけではありません。初期費用だけでなく、内訳やランニングコストなどもしっかり確認し、相場と比較した上で適切と思われる制作会社に依頼しましょう。
風俗店のホームページは、制作したら終わりというわけではありません。キャストの入れ替わりや出勤スケジュールの変更、サービスやイベントのお知らせなど、日々の更新作業が必要です。
上記のような更新作業もホームページ制作会社に依頼する場合、コンテンツを更新する頻度やタイミングを事前に確認しておきましょう。また要望に対してどのくらいのスピードで反映するのかも確認しておくと、タイムラグの発生を防げます。
風俗店に集客する方法として、ホームページ制作があります。ホームページを制作することで店の宣伝になる他、求人情報を記載しておけば採用活動もスムーズに行えます。
風俗店のホームページには、キャスト紹介や出勤スケジュール、料金体系、アクセス情報などのコンテンツを作成しましょう。キャストに関する情報や料金体系は詳細に、アクセス情報は簡潔に記載するのがおすすめです。
風俗店のホームページ制作は、自社でもできます。ドメイン・サーバーの取得とCMSの導入で制作自体は完了します。
ホームページ制作やツールの使い方などで難しさを感じる場合は、外注するのも1つの方法です。外部にホームページ制作を依頼する際は、制作実績・費用・更新作業のスピード感などを確認した上で、自社に合った制作会社を選びましょう。