風俗ジャンルはCMやWebのディスプレイ広告、SNS広告などの一般的な広告を使用できません。そのため、風俗ポータルサイトや街の風俗案内所、検索エンジン経由、Googleマップ経由など、限られたチャネルから効果的に集客する必要があります。
「地域×風俗ジャンル」の掛け合わせで上位に表示できれば、お客さんを一気に取り込むことができます。一般的な広告が出稿できない以上、風俗業界は他業界と比べてもSEO対策がより重要な業界と言えるでしょう。
当記事では、風俗店が行うべきSEO対策や、SEOを外注する・内製でやるメリット・デメリット、およびSEO以外に重要な集客方法について解説します。
デリヘルやソープランドをはじめとした風俗店では、一般的な広告を使用できないため、自店を露出・PRする方法に限りがあります。基本的には、「風俗ポータルサイトへの出稿」「検索結果からの認知(=SEO対策)」この2種類が風俗の集客の王道です。
集客に強い風俗店は、SEO対策に力を入れているケースがほとんどです。そういった店舗と戦うためには、自分たちもリソースやコストを割き、SEO対策を実施すべきと言えます。
SEO対策は、主に以下の3つの施策に分けられます。風俗のサイトでもこの考え方は変わらないので、しっかりと理解しておきましょう。
内部施策 |
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サイトの内部構造を最適化する施策です。具体的には、HTMLタグ周りの最適化・サイト内リンクの最適化・スマートフォンへの最適化・表示速度の最適化・サイトマップの最適化などが挙げられます。 一見きれいにサイトが作られていても、Googleのクローラー(検索エンジンのロボット)から認識しにくい構造で作成されていると、SEOにマイナスの影響を与えます。 |
外部施策 |
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他のサイトから自サイトに良質なリンクを集める施策です。「リンクが多い=多くのユーザーが参考にしている」という考えから、外部施策もSEOには重要と言われています。ただし、自作自演のリンクはペナルティ(順位が下がったり、検索結果に表示されなくなったりする)を受けますので、注意してください。 |
コンテンツ施策 |
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サイト内のコンテンツを充実させ、サイトの専門性を上げたり、コンテンツ経由でセッションを獲得したりする施策です。具体的には、ユーザーが検索しやすいキーワードを逆算して狙い、ユーザーの検索意図を解決するようなコンテンツを作成することで、検索結果からの流入を獲得する施策を指します。 |
風俗店がSEO対策を行うには、SEO対策のコンサル会社などに外注するか、外注せず自社で内製化するかの2種類があります。外注・内製のそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
広告代理店などを通じて、SEO対策に強い会社に依頼する方法となります。風俗店が外注でSEO対策を行うメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
【デメリット】
素早く、確実に成果を出したい場合は、SEOコンサル会社に外注するのがおすすめです。ただし、成果報酬型のSEOコンサル会社は基本的に少なくなってきていますので、しっかりと成果を上げてくれる会社を選ぶことが大切です。
SEOを外注するなら、なるべく風俗業界に強く、ナイトレジャーの知識に精通したSEOコンサル会社を選びましょう。
自社でSEO対策を行うメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
【デメリット】
SEOの施策をコンサル会社が出しても、制作会社・システム関連との兼ね合いや、リソース不足から、対応できないケースは往々にしてあります。社内で行えば、自社の事業環境に合わせて施策が打てるのがメリットの1つでしょう。
ここでは、SEO対策と並行して行うべき、風俗店の集客方法について3つ紹介します。
ポータルサイトの利用は、広告規制が多い風俗店において、マストともいえる集客方法です。「エリア(地名)×風俗」などで検索した際も、多くの場合ポータルサイトが上位に上がります。
ポータルサイトの選び方としては、SEO対策に強いポータルサイトや、会員数や利用者が多いポータルサイト、無料広告掲載などのキャンペーンがお得なポータルサイト、といったような軸から選ぶとよいでしょう。
なお、風俗店の中には、ポータルサイトに掲載した情報を公式サイトとして利用している場合があります。集客力が強い風俗店は、基本的に自店舗のホームページを持っていることがほとんどです。SEO対策を進めたいと考える方であれば自店舗のホームページは運用していると思いますが、ポータルサイトのみでWeb集客を担っている場合は、なるべく早めに制作会社に依頼するとよいでしょう。
近年ではユーザーのリテラシーが高くなってきていることから、Googleマップで風俗店を検索する人もいます。MEO対策とは、「Map Engine Optimization」の略で、Googleマップでの検索最適化を指します。
風俗店のGoogle ビジネス プロフィール(Googleマップのアカウントのようなもの)は基本的にグレーなので、Googleから削除されるケースもあります。そのため、どの風俗店もいたちごっこでしのぎを削っているのが実情です。
掲載順位を上げるためには、Google ビジネス プロフィールの項目をしっかりと埋めたり、情報更新を定期的に実施したり、口コミ投稿に力を入れたりすることが大切です。
SNSは無料で使えるツールなので、積極的に活用できるとよいでしょう。特に風俗店と相性がいいSNSがTwitterです。
Twitterでお店のフォロワーを増やしていければベストですが、フォロワーの獲得は難易度がかなり高いです。キャストが投稿した写メ日記を拡散したり、クーポンなどの案内を告知したりするツールとして使用するのがオーソドックスな方法となります。ただし、セクシーな写真を投稿する場合は、SNSの利用規約に抵触しないように、注意してください。
また、インフルエンサーマーケティングを行うのも一つの手となります。
風俗業界がSEO対策に取り組むうえでは、他の業界と同様に内部対策・外部対策・コンテンツ対策の3つを軸として施策を進めていくことが大切です。一方で、風俗の店舗サイトのSEOコンテンツは、中々上位に上がりにくい傾向にあるので、セッション獲得というよりは、あくまで専門性拡充のイメージで取り組むとよいでしょう。
他にもポータルサイトの出稿や、MEO対策にも並行して取り組むことで、ユーザーに対して自店舗を効果的に露出できるようになります。一方で、Web経由の集客施策を社内で取り組むのにはリソースも知見も必要なので、難しい場合は風俗専門の代理店などに問い合わせ、SEO対策やWebマーケティングを外注してしまうことをおすすめします。