風俗嬢の収入は、業種や勤務条件によって大きく異なります。また、風俗業界では給与体系が一般的な雇用とは異なるので、報酬制度や保証、雑費の仕組みについても正しく理解しておく必要があります。
当記事ではデリヘル・店舗型ヘルス・ソープという3つのジャンルの年収の目安と、風俗嬢の給料体系を紹介します。風俗業界で安定して収入を得るためには、自身に合った業態や店舗選びが大切です。収入の実態や仕組みを知り、より安心して働ける選択肢を見つけましょう。
風俗嬢の年収は、デリヘルや店舗型ヘルス、ソープランドなど業種ごとに異なります。ここでは、代表的な3つのジャンルに分けて、風俗嬢の平均年収の目安をご紹介します。
デリバリーヘルス(通称:デリヘル)は、風俗業の中でも最も店舗数が多く、全国に広く展開されている派遣型のサービスです。お客様の自宅やホテルに女性が出向き、サービスを提供するスタイルで、柔軟な勤務が可能な点から幅広い年齢層の女性に人気があります。
身バレしにくいというメリットがある反面、移動時間が長いエリアや深夜帯勤務の体力的負担もあるため、デリヘルで働くときはライフスタイルに合っているかをあらかじめ確認しましょう。
【デリヘルの平均年収】
上記の月収は、1日8時間・月20日働いた場合で計算しています。ただし、これはあくまでも平均的な目安であり、出勤日数や予約数、接客の単価、指名の有無、地域性などによって実際の収入は大きく変動します。中には日給50,000円以上を安定して稼ぐ人気嬢もいます。
店舗型ヘルス(いわゆる「箱ヘル」)は、受付からプレイまでをすべて店舗内で完結できるタイプの風俗業です。店舗という安心感があり、スタッフのサポートも受けやすいことから、未経験者や初心者にとって働きやすい環境とされています。
店舗型ヘルスの平均年収は下記の通りです。月収・年収は1日8時間・月20日勤務として算出しています。
【店舗型ヘルスの平均年収】
箱ヘルは1枠あたりの料金が比較的リーズナブルで、回転率や指名数によって収入が大きく左右されます。都市部の人気エリアでは高収入が見込める一方、地方店では稼げる額に差が出るケースも多くあります。予約の入りやすさや待機環境、店舗の集客力が年収に直結するため、店選びが非常に重要です。
ソープランドは、風俗の中でも最も高収入が期待できる業種です。風俗の王様とも呼ばれ、浴室を活用したマットプレイやスケベ椅子など、濃厚なサービス内容が特徴です。その分、お客様の満足度も高く、リピーターがつきやすい傾向にあり、稼ぎやすさは業界随一です。高級ソープでは1日15万円以上稼ぐ女性も珍しくありません。
【ソープの平均年収】
ただし、店舗のグレード(格安店〜高級店)によって収入には大きな差があり、営業地域も限られています。また、高収入の裏には体力面・精神面での負担も伴うので、無理なく続けられるかを見極めましょう。
風俗嬢の働き方は、一般的な会社員やアルバイトのような雇用契約ではなく、店舗との間に結ばれる業務委託契約が基本となっています。そのため、「時給」や「給料」という表現ではなく、本来は「報酬」や「バック(歩合)」が正しい表現です。
風俗業界では、多くの場合「完全歩合制」が採用されており、働いた分だけ収入が増える反面、不安定さも伴います。ここでは、風俗嬢の報酬体系について詳しく解説します。
風俗嬢の収入体系は、基本的に完全歩合制(出来高制)です。つまり、どれだけ出勤してもお客様の接客がなければ、その日の報酬はゼロ円になる可能性もあります。
この働き方には「接客した分だけ確実に稼げる」というメリットがある一方で、安定性に欠けるというデメリットもあります。特に新人や指名客の少ないうちは、出勤してもなかなか収入につながらない日もあるかもしれません。
報酬が明確に可視化されるため、自分次第で収入を大きく伸ばせる反面、稼げる保証がない厳しい環境でもあります。
完全歩合制で働く風俗嬢にとって、「接客がゼロ=収入ゼロ」という不安は常につきまといます。「収入がない日が発生する」というリスクを減らすために、多くの店舗では保証制度を導入しています。
保証制度には「日給保証」と「期間保証」の2種類があり、一定の条件を満たしていれば、接客がゼロでも所定の金額を支給してもらえる仕組みです。
ただし保証には「遅刻・欠勤をしない」「指定の時間数以上勤務する」「写メ日記を更新する」などの条件が設定されている場合が多く、無条件で支給されるものではありません。保証制度は、風俗業界での不安定な収入を補うセーフティネットとして、安心して働き続けるための大切な仕組みです。
風俗嬢が受け取る報酬は、表示された金額がすべて手元に残るわけではありません。実際には、報酬から「雑費」と呼ばれる各種経費が差し引かれ、その残りが手取り収入となります。
雑費の内容はお店や業態によって異なりますが、一般的にはタオル代・衣装代・消耗品代(うがい薬、ローション等)などが含まれます。また、ソープ業界では「税金」や「スタッフへのボーナス代」といった、業界特有の慣習的な引かれ物が存在することも特徴です。
雑費は1日数千円から10,000円を超えることもあり、手取りに大きく影響します。求人を見る際は、「雑費の有無」「金額の詳細」などもよく確認しましょう。
風俗嬢の収入(実際には報酬)は、基本的に「コースバック・指名バック・オプションバック」の3つで構成されています。
・コースバック
基本サービスの料金に対する報酬です。お店によって異なりますが、バック率は50〜70%が一般的です。たとえば60分コースが30,000円でバック率が50%の場合、風俗嬢の取り分は15,000円となります。
・指名バック
お客様が風俗嬢を指名した際に発生する報酬です。ネット指名やパネル指名は500〜1,000円、本指名は1,500〜3,000円前後が相場で、バック率は50〜100%の範囲で設定されています。お店によっては本指名の料金を全額バックしてくれることもあります。
・オプションバック
バイブやローター、電マ、ごっくん、AFなど、オプションプレイに応じて発生する報酬です。金額は内容により異なり、2,000〜10,000円以上と幅広く、バック率は指名と同様に50〜100%です。負担の大きなプレイほど高額に設定されます。
バック率はお店によって大きく異なるので、事前にしっかり確認しておくことが、高収入を実現するために大切なポイントです。
風俗嬢の年収は、働く業種や条件によって1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
風俗嬢の給料はコースバック・指名バック・オプションバックの合計で構成されています。高収入を実現するためには稼ぎ方の仕組みを理解しておきましょう。また、保証制度を活用したり、雑費の内容をしっかり確認したりすることも、長く安定して働く大事なポイントです。
風俗業界で収入を得たいと考えている方は、事前に情報をしっかり収集し、自分のライフスタイルや希望に合った仕事選びを行いましょう。